今日の健康アラーム おやじ臭い「加齢臭」は防げる 
野菜や果物摂取で過酸化脂質の抑制を

2007年12月12日(水)09:00

資生堂の研究によると、このにおいの原因は、皮膚にある皮脂腺内の脂肪酸(9-ヘキサデセン酸)が酸化や微生物によって発酵して発生する「ノネナール」という物質であることがわかりました。
40歳を過ぎる頃からこの脂肪酸の分泌量が急増し、その分、ノネナールの量も増えるので中高年以降ににおいが強くなるというわけです。

 女性の場合は、女性ホルモンの作用でノネナールの発生が男性より少ないそうです。

 ノネナール発生のもととなる脂肪酸は、生活習慣とも深くかかわっているといいます。
肉類が中心で毎晩欠かさず酒を飲んでいる、たばこの量が多い、運動が不足している、などの生活習慣は、皮脂腺の脂肪酸を蓄積させます。またストレスなどで体内の活性酸素が大量に発生すると、脂肪酸の酸化(過酸化脂質)が進みます。

 ですから加齢臭を抑制するためには、ふだんの生活習慣を見直すことが大切なのです。
食生活では、肉類などの脂質の多い食べ物の摂取を減らし、抗酸化作用のある野菜や果物を増やします。緑茶などの多いカテキンや大豆製品に多いイソフラボン、さらにビタミンCEにも強い抗酸化作用があるので、これらを多く含む食品を積極的にとります。

 ほかにもストレスをためないこと、入浴やシャワーを心がけ(ノネナールは水に溶けやすい)、常に清潔な服や下着を着用することなどに努めれば、嫌なにおいがかなり防げます。最近では、加齢臭を抑制したり消臭効果のある化粧品やサプリも多く出ています。

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